家庭料理(かていりょうり)とは、一般家庭で日常的に作られ、食べられている料理のこと。
家庭料理は、ありていに言えばおふくろの味に代表される素朴な料理群だが、さらに言えば地域色色濃い郷土料理を含む。日本では和食に加え洋食・中華料理など、家庭内で調理されるものを「家庭料理」と呼ぶ。購入してきて家庭内で食するものは中食(なかしょく)と呼び、家庭料理とは区別される。
世界的にみれば、やはり郷土料理に始まり、物流やメディアの発達にも伴って様々な近隣地域の食文化が混在する傾向も見られ、これらは食文化の内の最も大衆的な部分を占めている。ただ、インスタント食品など簡便で調理済みの食品群は先進各国で盛んに用いられる傾向が強いが、これのみを利用して食卓を幾ら盛り立てたとしても、これは家庭料理の範疇には含み難い。
家庭料理は、家庭内で料理して家族で食卓を囲む(→一家団欒)際に食べられているものであるため、食育やスローフードないし地産地消といった、食事と家庭教育や躾といった「家族の持つ育児的機能」という面で重要な要素だという認識も見られる。日本ではこと個食や孤食が社会現象ないし社会問題として扱われるようになって以降、家庭料理も精神的にも豊かな生活の上で重要な要素として挙げる傾向が見られる。
これらの家庭料理では、毎日食べても飽きない主食を軸として、おかずを取り揃えて食べられる。なお家庭料理をする一人暮らしの者は、弁当や飲食店などで食事を済ませてしまう者と対比させる意図から調理することを自炊と呼ぶ。自炊することで調理の手間は掛かるが、生活コストが低減できる効果のほか、自身の生活能力を異性にアピールするような際にも自炊であることが取り沙汰される。
家庭料理の多くでは、調理用熱源が飲食店と比較してやや限定されることもあり、凝った料理がやや簡素化されるといった改変も見られる。こういった家庭的な合理主義の延長で、家庭料理はその家々で様々な変化の余地があるため、これがいわゆる「おふくろの味」として持て囃される傾向も見られないではない。
代表的な家庭料理 [編集]
以下に挙げるのは、該当国の家庭で広く食べられており、またその他の地域でも食べられている料理。なお地域色色濃いものに関しては郷土料理の項を参照して欲しい。
日本 [編集]
肉じゃが(明治時代に文明開化の影響もあって広まった)
野菜炒め(沖縄料理のチャンプルー風にしたものを含む)
カレーライス(元はインドからイギリスを経た香辛料料理を、米飯に合うようにしたもの)
中国 [編集]
点心(日本では餃子などが親しまれている)
包(日本では中華まんと呼ばれる)
チャーハン(ただし米飯を炒めた料理は幅広く存在し、無国籍化している)
ラーメン(アジア広域に類似する麺料理が存在し、日本でも独自のラーメンが発達している)
フランス [編集]
ポトフ
イタリア [編集]
パスタ
ニョッキ
ブラジル [編集]
フェイジョン
ロシア [編集]
ボルシチ
カーシャ
アメリカ合衆国 [編集]
マカロニ・アンド・チーズ
キャセロール
チキンスープ
国籍不詳 [編集]
地域ごとの変化も激しく無国籍化した家庭料理も含まれる
ポテトサラダ
ハンバーグ(料理の一部としても)
粥(穀物を緩く煮た料理は、世界各地にその類型が見られる)
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